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【技術コラム】結露によるセンサー不具合を防ぐには?

■ はじめに

高湿度環境や急激な温度変化により、センサー内部で結露が発生し、電極間でマイグレーション(イオン移動)が起こることで、誤作動や故障につながるケースがあります。特に医療機器や産業機器など、高い信頼性が求められる分野では、防結露対策は非常に重要です。

弊社では、圧力センサーに限らず様々なセンサーを取り扱う中で、お客様から様々なお悩みをお持ちで、結露も一つの課題としてご相談を受ける事があります。しかし、一般的な圧力センサーの動作条件として、結露のない環境が前提とされている事が多いのも事実です。弊社としては、様々な知見や経験を組み褪せて、よりより提案を心掛けております。

下記は、弊社が対応した内容を含め、一般的センサーの結露に関してまとめたものです。


■ なぜ結露が発生するのか?

結露は、センサー内部の温度が周囲の露点温度を下回ったときに起こります。外気が冷却されて水滴となり、回路や電極に付着すると、以下のような不具合が発生する可能性があります。

  • センサー出力の異常(ノイズやドリフト)
  • 回路の短絡や腐食による故障
  • 長期信頼性の低下

■ よくある対策方法

  1. 防水・透気フィルタの設置

〇水滴の侵入を防ぎながら、内部と外部の圧力差を解消できます。

〇センサーの呼吸孔に透気性のあるフィルタを追加することで、外気と内部

を適度に通気しつつ、水滴の浸入を防ぎます。

  • 樹脂封止やガラス封止構造の採用

〇センサー素子自体を樹脂やガラスで密閉することで、結露の影響を受けに

くくします。

〇特にガラス封止タイプは高湿環境でも安定動作が可能です。

  • 筐体設計による水分管理

〇水滴が直接センサーに触れないよう、筐体内部の空気流路を工夫する。

〇センサー位置を高所に設置し、液滴がたまる構造を避ける。

  • 急激な温度変化を避ける

〇センサー周囲の温度変化を緩やかにする断熱材の追加や、設置環境の管理。


■ 実際の対策事例

  • 医療機器向け呼吸センサー
        → 透気性フィルタを搭載し、呼気の湿気による結露を防止。
  • 屋外用圧力センサー
        → ガラス封止タイプを採用し、結露やマイグレーションに強い設計を実現。
  • 浄水器用サーミスター

       →ガラス封止タイプのサーミスターを採用し、結露やマイグレーションに強い設計を採用。


結露対策は、センサーの信頼性確保において欠かせないポイントです。しかし、センサー単独での対策は非常に難しいケースが多く、お客様と協力させていただき、様々な議論を重ね、用途や環境に応じて、フィルタ構造・封止方法・筐体設計を適切に組み合わせることで、長期安定動作が可能にするように対応しております。

オールデバイス株式会社では、環境条件に合わせた最適なセンサー提案やカスタム対応も承っております。お気軽にお問い合わせください!

弊社は、長年の圧力センサーと電子部品業界での経験を活かし、社会の様々な課題へ資するべく、お客様・お取引先様へご提案をしております。センサーに限らず、周辺部品なども是非ご用命ください。

また、弊社WEBサイトの“オールデバイス・バーチャルタウン”を製品選択などに是非ご活用ください。各応用分野に対する製品ラインナップからデータシートまでご覧いただけます。オールデバイス・バーチャルタウンはこちらから!

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