用途別に最適なセンサを選ぶポイントを解説
近年、産業設備の安全対策や環境モニタリングの高度化に伴い、ガスセンサの導入ニーズは急速に拡大しています。その中でもSGX Sensortech社は、高信頼・高性能なガスセンサを幅広くラインアップしており、電気化学式・赤外線式(NDIR)・触媒式など複数の検知方式を展開し多様な用途に対応可能なソリューションを提供しています。
一方で、「どのガスが検知できるのか」「用途に合うセンサはどれか」といったお問い合わせも多くいただいています。ガスセンサは「対象ガス」だけでなく、「使用環境」や「必要精度」によって最適な製品が大きく異なります。適切な選定を行うことで、測定精度の向上だけでなく、長期安定性や保守コストの最適化にもつながります。
本記事では、SGX Sensortech製品を社製品を選定する際の基本手順をご紹介いたします。
■ SGX Sensortechで検知可能なガス一覧
まずは、GX Sensortech製品で検知可能なガスの種類を体系的に整理し、選定の参考情報としてご紹介いたします。SGX Sensortech社のガスセンサは、主に以下の6つのカテゴリに分類されます。
| カテゴリ | 主なガス | 主な用途 | センサ方式 | SGX製品シリーズ |
| 有毒ガス(産業安全) | CO、H₂S、SO₂、NO、NO₂、Cl₂、NH₃、PH₃、EtO、O₂ | 工場安全、作業環境測定 | 電気化学式(液体電解質) | SGX-4シリーズ / ECシリーズ |
| 有毒ガス(環境測定) | NO₂、O₃、SO₂、CO など | 大気測定、屋外モニタリング | 電気化学式(4電極) | SGX- 7シリーズ |
| 有毒ガス(小型・組込み) | CO、NO₂、H₂S、Cl₂、NH₃ など | IoT、空気質、組込み機器 | 電気化学式(固体電解質) | PSシリーズ(PS1 / PS4 / PSD /PS-SMART) |
| 可燃性ガス(標準) | CH₄、水素、プロパン、ブタン | 防爆、漏洩検知 | 触媒燃焼式(Pellistor) | VQシリーズ / MPシリーズ |
| 可燃性ガス(拡張) | CH₄、水素など | 産業用途、高耐久 | 触媒燃焼式 | TCシリーズ / SGXシリーズ |
| 可燃性ガス(IR) | メタン、炭化水素 | 長寿命監視、プロセス用途 | NDIR | IRシリーズ / IRCEL |
| 環境ガス | CO₂ | HVAC、室内空気質(IAQ) | NDIR | IRCELシリーズ / INIRシリーズ(INIR2など) |
| 冷媒ガス | R32、R290、R600など | 空調、冷凍設備 | IR / MOS | IRシリーズ / MICSシリーズ |
| VOC | VOC、エタノール、ホルムアルデヒド | 空気質、臭気検知 | MOS | MICSシリーズ |
| 特殊ガス | HF、HCl、O₃、SiH₄ など | 半導体、研究用途 | 電気化学式 | ECシリーズ / PSシリーズ |
| NDIR構成部品 | – | センサ設計用 | 赤外光源 | BLDシリーズ |
■SGX Sensortech製ガスセンサの選定手順
では、基本的案選定手順をご紹介いたします。
1. 用途・アプリケーションの明確化
まずは「何のためにガスを検知するのか」を整理します。
- 安全監視(CO、可燃ガスなど)
- 空気質管理(CO₂、VOC)
- 工業プロセス制御
- 冷媒漏洩検知
- 医療・分析用途
👉 用途により、必要な応答速度・精度・信頼性が決まります



2. 測定対象ガスの特定
対象ガスによって、適したセンサ方式は大きく異なります。
- CO / H₂S / NO₂ → 電気化学式センサ
- CH₄など可燃性ガス → 触媒燃焼式(Pellistor)または赤外式
- CO₂ → NDIR(赤外線)
- VOC → PID / MOS
👉 SGX Sensortechは特に電気化学式センサと赤外線センサに強みがあります


3. 測定レンジの設定
例:
- CO:0~500 ppm
- CH₄:0~100% LEL
- CO₂:0~5,000 ppm
👉 過小レンジ:飽和・誤検知 過大レンジ:分解能低下



4. 使用環境の確認
センサ選定で見落とされがちな重要ポイントです。
- 温度・湿度(結露の有無)
- 屋内/屋外
- 防爆対応(ATEX / IECEx)
- 振動・粉塵
- 酸素濃度(触媒式に影響)
👉環境条件を誤ると、寿命低下や誤動作の原因になります
5. センサ方式の選定
用途と環境条件を踏まえ、最適な方式を選定します。
- 電気化学式:高選択性・低消費電力(有毒ガス)
- 触媒燃焼式:可燃ガス検知(防爆用途)
- NDIR:長寿命・高安定(CO₂、炭化水素)
- MOS:低コスト用途
- PID:高感度VOC検知
6. クロス感度・干渉要因の確認
実環境では他ガスの影響を受ける可能性があります。
- クロス感度(他ガスによる影響)
- 湿度・温度変動
- シリコン・硫黄による劣化
👉 データシート確認が重要です。
7. 出力仕様・実装条件
システムへの組み込み方法も重要な選定要素です。
- アナログ出力(μA / mV)
- デジタル出力(UART / I²C)
- センサ単体/モジュール



8. 寿命・メンテナンス
- 電気化学式:約2~3年
- 定期キャリブレーション
- 長期ドリフト管理
👉 運用コストに直結する重要ポイントです
まとめ
ガスセンサ選定の基本的なポイントは、
用途 → 対象ガス → 環境 → センサ方式
の順で整理することです。
SGX Sensortech製品は、産業用途における高い信頼性と豊富なラインアップを備えており、適切な選定により最適なセンシング環境を実現できます。
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