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スマートフォンの高度位置情報を提供する圧力センサー

 
 Samsungは当初、加速度計・ジャイロスコープ・磁力計による位置情報の取得を行っていました。これを改良するために圧力センサーを搭載したのがGalaxy S4です。圧力センサーが今日の正確な室内位置情報を提供しています。同時期にAppleも負けじとiPhone 6に圧力センサーを搭載しました。今日、多くのポータブル製品に圧力センサーが搭載されています。
 
 高度計は一般に絶対圧センサーを使用しています。高度が上がるにつれて大気圧が下がるという現象を真空を基準に計測しているのです。この2つは、次の方程式によって関連付けられています。
 
h=(RT/gM)ln(p0/p)
 
h=測定高度と基準高度の高度差
R=ユニバーサルガス定数 0.31447 J/(mol • k)
g=地球表面での重力定数 9.80665 m/s2
M=空気のモル質量0.0289644 kg/mol
p0=基準高度における大気圧(例えば、101, 325 Pa)
T=空気の温度
p=測定高度における大気圧

 住居用と商業用の床の高さの間の平均は3mで、圧力センサーは、ポータブルデバイスが高層ビルの階層を正確に予測することを可能にします。
 サムスンなどの圧力センサ付きAndroidスマートフォンでは、Androidが提供するAPIを使用して、現在位置の気圧情報と海面気圧情報から海面からの現在の標高を算出しています。
実際、高層ビルの中では、視覚障害者が道を見つけるために正確なフロア情報が重要です。
 特定の高度での気圧の変化は、天気の変化を予測するために特に使用されます。将来、何百万ものスマートフォンからの結合入力を使用して、天気パターンをより正確にモデル化し予測することができるようになるかも知れません。

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