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身体に関わる圧力測定

体圧測定と圧力センサー

一般的な身体関連圧力測定には、血圧(80/120 mm(300 mm Hg、最大))、呼吸圧(4 kPa)、緑内障検査用の眼内圧(15 mm Hg)などがあます。この他に、体のさまざまな部分で行われるいくつかの圧力測定がありますが、ほとんど診断目的で行われます。以下がその例となります。

膀胱内圧(IBP) 12.3±4.5 mmHg 体位によっては約22 mmHg
胃内圧、(IGP)  15.5±3.5 mmHg vs 18.0±8.7 mmHg
腹腔内圧(IAP) 通常12 mmHg未満
肛門直腸内圧測定(ARM)49±3 mmHg安静時から238±38 mmHg最大圧迫範囲
電動搾乳器の真空(負圧)0-270 mmHg

血圧や眼圧と同様に、通常よりも高い測定値は、潜在的に危険な健康状態を示します。たとえば、12 mmHg以上のIAPは腹腔内高血圧(IAH)と呼ばれます。また、臓器機能不全の形跡を伴う20 mmHgを超えるIAPは、腹部コンパートメント症候群(ACS)であることを示します。これらの通常の測定値よりも高い測定値は、重症患者における重大な罹患率と死亡率の要因となっていることが知られています。

健常者の場合、肛門の圧力は別の日においても再現性が高くなります。安静時のARM測定値は、女性では49±3〜58±3 mmHg、男性では49±3〜66±6 mmHgです。これに対し、最大圧力の範囲は、女性では90±9〜159±45 mm Hg、男性では218±18〜238±38です。

経口から肛門への圧力は、筋肉断面積(MCSA)の位置によって異なります。
出典:「Physiology of the Gastrointestinal Tract」
位置によっては、圧力が大幅に低いことも問題になることがあります。ほとんどの人にとって、足の血圧は腕の血圧に似ています。10%ほどの圧力降下でも、末梢動脈疾患(PAD)を示している可能性があります。

すべての圧力が正圧の測定値である、または診断目的で行われるわけではありません。たとえば、電動搾乳器は、270 mmHgもの高真空(陰圧)を使用して、新生児のためにお乳を搾ります。

これらすべての体圧測定において、高精度の微小電気機械システム(MEMS)圧力センサーは、最適なヘルスケアに不可欠なツールを提供します。

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